台湾鉄路公司(台鉄)主催の「第11回鉄道弁当フェスティバル」が6月5日、台北駅1階コンコースで開幕した。今年のテーマは「弁当で旅する新しい食の時代」。会場には台湾各地の人気駅弁をはじめ、日本の鉄道事業者や海外ブランドも参加するなど、鉄道文化と食文化を融合した台湾最大級の鉄道イベントとして多くの来場者で賑わった。イベントは同8日まで開催される。
開幕式は、台湾交通部の伍勝園政務次長と台湾鉄路公司の鄭光遠董事長らが発車ベルを鳴らし、4日間にわたる祭典のスタートを宣言した。
伍政務次長は「鉄道弁当フェスティバルは単なるグルメイベントではなく、観光、文化、デザイン、そして国際交流を結び付ける重要なプラットフォームだ」と強調。台湾の鉄道文化を世界へ発信する場として年々存在感を高めていると評価した。また、鉄道は国家発展を支える重要なインフラであり、鉄道弁当は旅の思い出と人々の温もりを象徴する存在だと指摘。かつてホームで販売員が売り歩いた排骨弁当の時代から、現在では台湾を代表する観光コンテンツへと発展したと語った。

鄭董事長は、台鉄が現在進める「五大真珠ネックレス戦略」を紹介し「安全運行を基盤に、鉄道輸送、 資産開発、 台鉄弁当、 台鉄夢工場(公式グッズ事業)、鉄道観光・旅行事業の5分野を重点事業として展開している」と説明した。
なかでも鉄道弁当フェスティバルは、鉄道経済と観光振興を結び付ける象徴的な取り組みであり、「鉄道が生み出す新たな価値を体感できる舞台」と位置付けている。
今年の会場は「継承」「イノベーション」「サステナビリティ」をキーワードに、多彩な限定弁当が登場した。国家鉄道博物館準備処とのコラボレーションによる歴史的車両をテーマにした記念弁当のほか、台湾屏東や雲林の養鰻業者と連携した高品質ウナギ弁当、台湾農業部農糧署との協力による、台湾各地の旬の農産物や果物を活用した駅弁などが販売されている。
さらに、7月に台東で開催される 2026台東博覧会 と連携したサステナブル弁当も登場した。生産から加工、消費までの過程で環境負荷を抑える取り組みを取り入れ、鉄道弁当を通じて地域創生や持続可能な社会づくりを発信している。
今年は日本から15の鉄道事業者が参加し、限定駅弁や鉄道グッズを販売。台湾と日本の鉄道ファンが交流する国際的なイベントとしても注目を集めている。
台湾鉄路公司は「鉄道弁当は単なる食事ではなく、旅の記憶や地域の魅力を伝える文化そのもの」として、今後も鉄道観光や地域振興と連携しながら台湾独自の鉄道文化を発展させていく方針だ。
なお、会場では、香り豊かな駅弁や鉄道グッズを手にした来場者が列をなし、“幸福の味”と呼ばれる台湾鉄道弁当の魅力を楽しんでいた。
2026.6.6
























































